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uporeke's diary

苔を見ています http://www.uporeke.com/book/

ストーリーは突然だから分からない

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※写真と内容は関係がありませんたぶん

 

よく「商品にはストーリーが大切だ」なんてことを言う。作った人の背景とか、使う人の生活のステージを上げるとか。まあ要は購買者が気持ちよくなれるための情報を提供することが必要だということと理解しています。あんまり情報量が多くても一般の人は理解しきれないし、かといって陳腐なストーリーじゃ客は離れていくし、難しいものです。

 

一般的な話はさておき、自分にとって魅力のあるストーリーというのは「ちょっとわからない」ことだと思う。「全然わからない」だと魅力につながらない。アイススケートの審査のやり方とか経済の動向などは、自分で理解するつもりがないことと自分が理解したところでそのジャンルに影響を与えることがなさそうなことなどから、「全然わからない」の範疇にある。ああ、ゼクシィとかエグザイルさんなんかもそういうカテゴリ。そういう方々はどうぞ楽しくやってください、ただしこちらには来ないで、と思う。

 

「ちょっとわからない」というのは、それなりにわかっていることが前提だ。小説をけっこう読んでみたけど、詩は「ちょっとわからない」から手を出してみようとか。絵画を鑑賞することは好きだけど、写真の良さは「ちょっとわからない」から撮ってみよう、とか。そういうことは手を出すきっかけになる。関連性と言ってしまえば一言なのだけど、関連の質を見定めないといけない。自分にとってうっすら感じている壁、手を出さない理由になっている壁に、ストーリーをまとわせることによってさらさらと溶けていき、一歩踏み出すことができるようになる。その壁を化学反応で溶かすことができるストーリーは信用とか好奇心とか、結局は相手の個性を感じられることが焦点になる。

 

……うーん、「ちょっとわからない」ことの魅力がうまく伝えられないな。という、このもどかしさこそが愛着を持つ理由なのかも。できることをもうちょっと上手にできるようになるための、そのもうちょっとはどこにあるのか探すこと。それだけで人生終わっちゃいそうです。