uporeke's diary

苔を見ています http://www.uporeke.com/book/

言葉にするのがむずかしい

別に書評とか感想でなくとも、普段のことを言葉にするのがむずかしい。元々ボキャブラリーが多いわけではないけれど、ここのところ自分の書きたいことを形にしなくなってきている。たとえば、牛挽肉をこねただけのハンバーグにはまっていて、スーパーよりも肉屋の方がずっと安い、なんてことはわたしだけが知っていればいいことで、他人に言葉として公表する意義をあまり感じない。

昔はそうではなかった。自分がおもしろいと思ったものや有意義だと感じた情報は他の人もおもしろがってくれるはず、という根拠のない思いこみがあった。それはともすると若さを伴うある意味無知がなしうるわざだが、その思いこみからこそおもしろいものが生まれることもある。だが、今は、おもしろいものを生み出してもその後のケアやそもそもおもしろいものって何だ、とか言葉を公表した後のわずらわしさが重く感じる。おもしろさが多い方が人生楽しいという思いこみが、今ではかなり失われている。おもしろさが多いというのは、実のところ何も手にしていないだけではないかと。じっくり物事に取り組んだら一つレベルの上がったおもしろさを体験できるのではないか、そして自分はその機会を失ってきたのではないかという、32歳6ヶ月の人生の総括を行った。