uporeke's diary

苔を見ています http://www.uporeke.com/book/

2017-01-01から1年間の記事一覧

桜とライオン

近所に小学校と中学校があり、通学路にたくさんの桜が植えられています。その桜が一本切られることになりました。理由は「大型トラックとぶつかって、枝が折れたから」。桜が植えてあるのは普通車もぎりぎり通れるくらいの細い道で、人がすれ違う時は桜の影…

追い求める男

今週はレコードを50枚ほど処分することにしました。自分で買ったものが思いのほか多く、レコードプレイヤーが壊れてから10年以上聞かずに放っておいたもの。学生時分に東京に出てきた時にはすでにCDが主流でMDプレイヤーが流行りだした頃でしたが、まだわず…

田中美穂『わたしの小さな古本屋』

わたしの小さな古本屋 (ちくま文庫) 作者: 田中美穂 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2016/09/08 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (5件) を見る 本に関する本というのが苦手です。話題になった講談社学術文庫『本を読む本』もさっぱり理解できず、ま…

リニアモーターカーはわたしたちの税金を蝕むことまちがいなし 『リニア新幹線 巨大プロジェクトの「真実」』を読んだ

リニア新幹線 巨大プロジェクトの「真実」 (集英社新書) 作者: 橋山禮治郎 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2014/03/14 メディア: 新書 この商品を含むブログ (4件) を見る 子どものころ、リニアモーターカーは夢の乗り物でした。新幹線より静かで早くて安…

収納はひらめき。元の用途とちがう無印良品小物2アイテムの意外な近い道

無印良品のアイテムで最近気になったものがありいくつか購入しました。 一つ目は「アクリル小分けケース5段」女性用小物の場所に売っているので普段は見かけないのですが、ぼんやり歩いていたら変な形だったので手に取ってみました。高さ2cm×半径1.5cm程度の…

和歌は文法とかすっ飛ばして共感するのが大切

苔を見るようになってから自然全体にも目を向けるようになりました。木や草花の名前を気にするようになると、どの季節にどんな話が咲くのか調べたりもします。冬は花なんて咲かないかと思ったら梅があるし、今の時期は蝋梅もほのかに甘い香りを漂わせていま…

「この世界の片隅に」にはありのままの戦争の日常があった

わたしの父は昭和一桁の生まれで、海軍予備員だったと自称していました。本当かどうかは分かりません。ただ、わたしが育った時期というのは「戦争を知らない子どもたち」が親になった世代で、そろそろ太平洋戦争の肌感覚がなくなってきたのだと思います。 小…

初プロテインはかなりおいしくて癖になりそう

以前いっしょに働いていた20代中頃の男性が、労働が終わってからプロテインを吞むことを習慣にしていました。「うまい?」「まずいです」というシンプルなやりとりから、プロテインはまずいものという思い込みができてしまい、自分で摂取することはありませ…

フリオ・コルタサル『石蹴り遊び』あらすじ

石蹴り遊び (フィクションの楽しみ) 作者: フリオコルタサル,Julio Cort´azar,土岐恒二 出版社/メーカー: 水声社 発売日: 2016/08 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る 来週の読書会に向けて、各章に書かれていることを短くまとめたり、おか…

塚本邦雄『王朝百首』は橋本治先生が言うとおり「国民必読の書」

新年あけましておめでとうございます。今年から本の感想は字数を気にしないはてなBlogに書くことにしました。140文字や255文字に囚われてしまうと、書くべきことを書き損じてしまう気がしています。文字数の限定はおおむね簡潔さという美徳を持ちますが、一…