岡野雅行『あしたの発想学』(リヨン社)
- 作者: 岡野雅行
- 出版社/メーカー: リヨン社
- 発売日: 2006/08
- メディア: 新書
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表に書いたことよりももっとプライベートなことをはてなでは書こうと思う。
校正という仕事柄、ローテクであることが著者と共通している。しかし決定的にちがうのは、著者は金型を作ったら同じものを簡単に成形できるが、校正はひとつひとつ修正する箇所が異なり、人の目ですべてを見なければいけないということだ。英語のスペルチェックも日本語ではあまり意味をなさない。自動化できる部分がかなり少ないのが大きな問題であり、効率性への妨げになっていると感じている。
改善するひとつの手はスキャナを使ってPDF化することだ。ある文書から入力するときのミスを大きく減らすことができるし、工数もずっと少なくて済む。しかし、手書きのものは結局手動で入力する必要が出てくる。またスキャナの性能もある程度求められるし、A3などは読み取りすらできない場合もある。このへんは道具に金をかける必要がある。
あとはもっとプログラムでできることを任せてしまうことだ。まだ社としてその知識が得られていない。RubyやPerlが役に立つのかもしれないが、わたしはHTMLから先に進んでいない。これも今年概観だけでもつかみたいところ。
単純に毎日の仕事をこなすだけでなく、プラスアルファをつけて納品することの大切さを再確認できたのが大きい。プラスアルファがあることで信頼性が上がり次の仕事につながる。10の仕事で10を目指していては大きな上達はない。かといって15を目指して余剰の5ができても最低限の10ができていない、ということになっては本末転倒。まだまだこの仕事を始めたばかりのわたしはあと3年はきちんと10の達成ができるようにならねば。