uporeke's diary

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猫が死んで10日がたった

11月末に14年と半年一緒に暮らした猫が死んだ。うすうす今年の冬は越せないものと感じるくらいには弱っていたが、寒い日に布団から出てこなくてメシも食わないまま死んでいった。悲しくないといえば嘘だが、それでも半年くらい前から覚悟ができていたので大きなショックはない、はずです。

 

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猫が死んですぐの頃は、猫のためにやっていた行動がもう必要ないということでつらい気持ちでした。死ぬ間際は固いものが食べられないので刺身を細かく切って与えていたので、毎日刺身を買わなければいけなかった。鮮度が落ちた鰹なんかは見向きもしないので、近所の魚がおいしいスーパーに間に合わせるために会社をダッシュで抜け出たこともある。でももう刺身を毎日調達する必要はない。猫が通れるだけの幅がないと襖などが破かれてしまうのだけど、そんな隙間も不要になったのでこの冬は暖かく過ごせそう。その分、布団に猫が入ってこないので寒い。

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この前の週末は猫タワーを分解しました。わたしの背より高い猫タワーを使って、弊猫はよく戸袋に逃げ隠れていたものです。他人の猫を預かった時はこの戸袋を巡って猫タワーごしに戦いを繰り広げていたことをまだはっきり覚えています。2対1で、相手は自分の倍くらいの体重があるのに、自分の家を明け渡すまいと戦うにゃんこ先生は勇ましかった。次の日はすっかり仲良くなっていましたが。

今年のうちに猫が使っていたものをすべて粗大ゴミで処分します。猫タワー、猫トイレ、見ただけで逃げ出していた猫かご(病院直行と同意義なので)。ついでに粗相して洗うのも面倒になった布団。猫の家具は使っているときには気づかないけど、あんがい場所を取る。こういうものをすべて廃棄した時、改めてがらんとした部屋を見ると猫の不在を思い返すのでしょう。でも、現時点ではまた猫とともに暮らすつもりはない。わたしにとってにゃんこ先生は最悪だけど最高の猫でしたから、これ以上ひどい目には遭いたくない。

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部屋を片付けてレイアウトをどんどん変えて、猫がいた頃の部屋から変えてしまうことに罪悪感もあり、新しい一歩を踏み出す準備でもあるような気がしています。

 

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