uporeke's diary

苔を見ています http://www.uporeke.com/book/

うまくいかないのはその方法がまちがっているからだが、まちがっている方法がうまくいっていることもある

酔いに任せて自分労働史。

大学をほうほうのていで出て、就職活動なんてしてなかったから某派遣から某電話対応係へ。ここはサークルのノリが続いているような場所で、わたしのような自己肥大人間も軽々と受け入れてくれた。さすが大手。かわいい子も多かったし、あまり他人に関連する仕事がなかったからそれぞれが思い思いにやっても他人にいやな干渉をすることはあまりなかった。とはいえ、一人愚痴だらけの御仁がいたが、軽く受け流せるだけの余裕があった。

そこが解散して某編集の正社員となれた。ここではたくさんのことを教わった。本作りのこと、パソコンのこと。何よりもつらい仕事をやり遂げることで経験がつくことを、高校の演劇以来体験したような気がする。しかしとあるトラブルであっさりやめてしまう。このときは本当に恩を仇で返したような気分になり、しばらく落ち込んだし、まだ申し訳ない気分は続いている。

それからはやや暗い時代が続く。家族企業に就職するも自分の知を誇ったがためにあっさりクビになり、某説明書書きになるも疎まれて貧しさと報われなさはピークに達した。猫がいなかったら死すら考えたかもしれない。

それらの経験を経て今の仕事は当初いままでのように中途半端な気持ち、誰かが解決してくれるかもしれないという甘えを抱えながら働いていたが、厳しくはないものの温厚な人を怒らせるほどダメな仕事をしたときをきっかけに、自分の仕事を見直した。会社にどうやったら貢献できるか、という柱を建てて、そこから自分に何が足りないかを懸命に洗い出し、失敗を二度と繰り返さないためにメモをとったりそのメモを見返す癖をつけた。また会社に受け入れられるためにあらゆる雑用を率先して受け入れ、感謝の言葉をはっきりと伝えるように心がけた。会社によっては、また同じ会社でも部署によっては気持ちを表す言葉を発しても打ち消されてしまうようなところがある。そうならないように、会社全体が目的を持てるように巻き込める力をつけたい。会社にもわたしにも。あまり深く考えず、目の前の敵(これは人ではない)をやっつけることだけに集中すれば、たいていのことはうまくいくはず。