uporeke's diary

苔を見ています http://www.uporeke.com/book/

なぜか先月末からテクノ系の音に目覚めて、Kraftwerkから始まり、今はマニュエル・ゲッチングを追いかけるようになってしまった。近所の某S池で遠くの木々を眺めながら「E2-E4」が花火の残り火のようにきらきらと耳元で流れていくと、テクノの人たちが山奥まででかけて騒ぐ気持ちが分かるような気がする。山奥で弦楽四重奏だったら上品を通り越してただのイヤミだし、山奥でハードロックだと森メタルになってしまう。山奥で民謡だとただの木こりだし、山奥で売れ線歌謡曲は子供達がわんさか集まってしまって収拾に困りそうだ。山奥でテクノだと適度に大人、適度にまったりするにちがいない。ゴミはきちんと持ち帰るくらいの分別があるだろう。

なるほど山奥でテクノは食い合わせが良いものだなとブラウジングしていると、夏にはメタモルフォーゼ08というイベントがあるんですってね。まだまだテクノの入り口にたったばかりのわたしには、舞台に上がる人たちがどんな音を出すのか見当もつかない。しかし、マニュエル・ゲッチングmyspaceを見たら、このイベントに来るというではありませんか。いらっしゃるなら是非行きたい。でも公式アナウンスは出ていない。どうなるんだ伊豆。

テクノといってもミニマルな感じがよいらしく、Chemical BrothersさんやUnderworldさんはちょっと今の気分ではない。いい曲もあると思うのですが、そういう耳に残る曲をわたしは志向してはいない。The Orbさんの「Cydonia」「Pomme Fritz」もアンビエントでそれほど起伏がないのですが、どうもマニュエル・ゲッチングとはちがう。Ash ra templeの昔からやっているからという知識の影響も多少はあるだろうけど、単純さとタイミングの組み合わせがうまいがゆえに聴いていて飽きずに楽しい、という気持ちになるようなのです。それにしても、マニュエル・ゲッチング一人のために伊豆に行くのか、わたしは。