uporeke's diary

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プログレ

趣味が雑食性で、というと聞こえがよさそうだが、実のところ何一つ集中せずに放り出してきた、とも言える。音楽でいえばメタル→プログレ民族音楽→ジャズ→ポップス→クラシックと一通り有名どころは聴いたけれども、そのジャンルを深く掘り下げるということまではしなかった。しかし、人生の折り返し地点に着いてしまい、自然と「聴き逃して後悔している音楽は何か」と考えたとき、それがプログレだった。

そもそもの出会いがキングから出ていた「ユーロ・ロック・コレクション」の怪しげなジャケット。Osanna「Palepoli」の不思議な遠景、New Trolls「Concerto Grosso」の陰鬱な舞台、Museo Rosenbachのいかにもキュビズムな顔のジャケットに誘われて購入。そこには自分の知らない異国があった。しかし夢中になって買い求めるには資金も足りなく、買っては売りを繰り返しているうちに他のジャンルに興味が移っていくことしばしば。そのため、いわゆる五大バンドなどは中途半端に聴きかじっただけに終わる。

今回プログレを系統立てて聴きたいという願望に拍車をかけたのが、iPhone。データベースアプリに興味があるバンドやタイトルを入力しておけば、出先でも簡単に持っているアルバムと持っていないアルバムを検索できる。わたしが使っているのはBento。Mac本体で検索・入力しておき、iPhoneアプリとシンクしておく。Macに入力するときはアルバム名、バンド名以外にも「持っているか否か」「価格はいかほどか」を入力しておき、購入時の参考とする。

そうすることで、いわゆる五大バンドも一通り聴くことができ、今まで持っていたイメージが大きく変わったバンドも多い。Pink Floydは「Wish you wew here」のみをレコードで持っている(がプレイヤーが壊れて聴けない)ので、「Ummagumma」のサイケデリックさには意表を突かれ「もしかしてこのサイケデリックはGuru GuruがUFOでやってるのと同じ音かも」とひらめいたりもする。

これまでの最高なアルバムはPopol Vuh「Hosianna Mantra」だったが、最近はカンタベリー派。当然のようにHatfield & the North〜National HealthがBest Favorite。今後もそこそこアルバムの感想をつたないながらも書いていけたらというのが2010年の抱負であります。