uporeke's diary

苔を見ています http://www.uporeke.com/book/

古本ツアーin茨城

春になれば虫も地から這い出し、木の芽が芽吹く。そして古本者もまた、家から這い出して最果ての地を目指す。今回の古本ツアーは茨城南部を攻略いたしました。ルートは映画で有名な下妻→つくば学園都市→牛久→竜ヶ崎。当然なのだが、茨城は遠く田舎だ。だからこそ古本者が踏み入れていない宝の山があるのではないか、そういう幻想をわたし以外にもみな古本者なら抱いている。

だが、現実はそう甘くない。未知の古書店がWEBに掲載されたが最後、開拓地を求めて人は押しかける。掘り尽くされた古書店は見るも無惨な姿となり、また人知れず朽ちていく運命にあるのです。わたしたちが踏み入れた時にはすでにゴールドラッシュならぬブックラッシュは終焉を迎えつつありました。蛍光灯で白く焼けた背表紙は、わたしたちの幻想を打ち砕いたのであります。

とはいえ、4000円以上も買ってしまったのだが。
下妻市 ピノキオ】

ブックオフつくばテクノパーク桜店】

  • Steve Hackett「Defector」
  • Richard Thompson「you? me? us?」

牛久市 尚文堂】

龍ヶ崎市 栄文堂書店】※買ったはずだが、荷物に見あたらない……

  • マータ・ランドル『星のフロンティア』(集英社
  • バルガス・リョサ『世界終末戦争』(新潮社・図書館廃棄本)

ブックオフ 松戸馬橋店】

一番高いのはアラスター・グレイと『怒りの神』の1000円。あとは皆500円以下。

これだけ買いましたが、一番印象に残ったのは筑波ハムのランチ。肉らしいハンバーグやかみしめるごとに旨みがでる生ハムなど。ビールも大子地ビールがくっきりした味でハムによく合いました。また、公道を走る痛車けいおん仕様from札幌との遭遇は、渋滞で停滞する車内を照らす光の王子のようでした。最後はうまい焼き鳥で〆て肉づくし古本づくしの一日は幕を閉じたのでした。