uporeke's diary

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(読書中)ギマランエス・ローザ『大いなる奥地』

筑摩書房から1976年に出版された「筑摩世界文學体系」シリーズの一冊(83)。ブラジルの作家で現地ではかなり有名らしい。亡くなったときはちょうどブラジル文学アカデミーの会員として就任した数日後で、「(シャイなので)心臓が止まるといけないから」と就任を4年も延ばした末の出来事だったことも話題になったと月報に記されている。

数時間かけてまだ30ページしか進まない。ラテンアメリカ文学特有の地名や名前がすんなり消化できないことに加え、3段組というボリュームなので全300ページを読み終えるには数日かかりそう。

ブラジル奥地に住む元野盗による一人語りで、徒党を組んで悪事を働く中、友人とゲイの関係になったことを明かしつつあるところ。この後面白くなるのかはまだ分からない。それにしてもプイグといい、アレナスといい、どうしてラテンアメリカ文学にはゲイの物語が多いのだろう?