uporeke's diary

苔を見ています http://www.uporeke.com/book/

ボフミル・フラバル『あまりにも騒がしい孤独』読み始め

あまりにも騒がしい孤独 (東欧の想像力 2)

あまりにも騒がしい孤独 (東欧の想像力 2)

主人公の気味悪さがいきなりにじみ出ていて期待大。本や模造絵画をつぶしてそこから何かを読み取ってしまうのは完全におかしい人だと思うのだが、その「おかしい」の中に自分が持っている気味悪さを見つけてしまったり、自分も同じようになってしまうかもしれないという不安を抱かせたりする語りとなっている。ただ所々肉体的に痛々しい描写も交じるので、苦手なわたしはぐぬぬぬと唸りながら読んでます。